・自分の専門分野を活かす
あなたは、何の専門家ですか?
世の中には、
「自分が何の専門なのかわからない」
「専門分野をひとつに絞り込めない」
という悩みを持っている人が数多くいます。
なかなか売上が上がらない人たちは、「自分の専門・オリジナル商品」と打ち出しているものの、いろいろな商品を混ぜたり、いくつかの資格をかけ合わせたりしているだけ、という場合も多いのです。
でも、それでは「オリジナルメソッドの専門家」とは言えません…。
一方で、うまくいっている人たちは、ひとつのことに特化し、研ぎ澄まされたサービスや強みを持っている、という特徴があります。
・まずは、ひとつの商品に特化すると売れやすい
どんな業界であっても、何かひとつを極めてから、種類を増やしていくことが理想的です。
たとえばラーメン店の場合も、王道から始めて、売れるようになってから次の商品を出していくといった流れにすると、ビジネスもうまくいきやすいでしょう。
そうは言っても、なかには、
「お客様が何をほしいかわからないから、たくさん商品があったほうがいいのでは…」
と思う人もいるかもしれませんね。
でも、いろいろな商品をすべて一緒に販売すると、お客様が悩んでしまい、契約の難易度はより高くなってしまいます。
ですから、先ほどお伝えしたように、
「最初はひとつの商品を売り出して、そのあとに次の商品を販売し、そしてほかの商品…」
というように、まずはひとつの商品を売ってから、順番にほかのものを売るのが得策です。
このような、「売りやすくする」工夫は、経営者に限らず、雇用されて働く人にも欠かせないことなので、知っておくと事業に活かすことができますよ。
・ただかけ合わせてもうまくはいかない
「ただかけ合わせてもうまくはいかない」ということは、レストランを想像するとわかりやすいかもしれません。
たとえば、とてもおいしいカレー屋、ハンバーグ屋、行列のできるチーズのお店があるとしましょう。
この3つを合わせると、チーズカレーハンバーグという、絶品料理ができるかもしれません。
ところが、カレーもハンバーグもいまひとつ、チーズもそれほどではない…というレベルでは、合わせてもあまりおいしいものにはなりません。
ですから、チーズカレーハンバーグの専門家ではなく、カレーはカレー、ハンバーグはハンバーグ、チーズはチーズの専門家に特化して、売れるようになりましょう。
つい、
「いろいろなものを合わせれば、いいオリジナル商品になる」
という錯覚を起こしてしまいがちですが、それはチーズカレーハンバーグの専門家を目指しているようなものだと覚えておいてくださいね。
「自分が何の専門家かわからない」という悩みを乗り越えて、次のステージに進むためには、最初にひとつのことを極めて、着実に売れるようになることが必要なのです。
・長年培ったスキルを活かすとうまくいく
先日、20年間、歯科医院に勤めている人が、わたしのコンサルを受けに来てくれたことがありました。
その人は、1年の収入が1000万円を超えているのですが、歯科医院に勤めながら、副業でも1000万円稼いでいます。
副業は、歯科医院に来る患者さんの口をずっと見ていて、口の悩みを持っている人が多いことに気づいたことから始まったそうです。
相手の悩みに対して、
「それはこういうふうにしたらいいよ」
と教えていたら、仕事として話が来るようになったと言います。
最初は3000円から始まり、そのうち5000円に上がって、いまでは、ひとり10万円のコンサル代をいただくようになり、年商1000万円を超えたということです。
このように、歯医者さんが急に、弁護士や建築家を目指して資格をとろうとするよりも、歯科医のスキルと資格を活かす方法を探したほうが自然ですし、うまくいく気がしますよね?
でも、意外と多くの人が、それでは不安だと、新しい資格をたくさん取得しようとするのです。
せっかくですから、長い間積み重ねてきたスキルを活かして、さらに仕事を発展させていきましょう。
・ひとつのことで突き抜けてから、次の展開をする
数字から見ても、半人前と半人前では、かけ合わせても1にはならないことがわかります。
(例)
・0.5×0.5=0.025
・1.5×1.5=2.25
ですから、まずは、ひとつのことを1以上にすることが大切なのです。
売れるものを突き詰めて、きちんと売れてから、次の展開をしていきましょう。
わたし自身、エステ経営、ISD個性心理学協会で1億円を達成できてから、次のことを手がけて、キレイデザイン学をつくりました。
売れてから横展開をするのが、ビジネスの成功の近道なのです。
いまの時代は、SNSの影響もあり、まわりを見ているといろいろなものをやらなければいけないような気持ちになるかもしれません。
でも、ひとつのことを突き詰めて、作品やサービスが際立っていたら、たくさんの人の目を引き、営業しなくても声がかかることもあるでしょう。
まずは、目の前のひとつがオンリーワンになるまで、コツコツと行動を重ねて、とことん極めてみてください。
それが、新たな事業展開を視野に入れるときにもあなたの強みになり、世の中から求められるようになるのです。
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