・集客ばかりの「狩猟型ビジネス」に疲弊していませんか?
ビジネスの手法には、「男性脳」と「女性脳」があるのをご存じですか?
男性脳のビジネスとは、いわゆる「狩猟型」。
獲物を狙って狩りをするように、ターゲットをめがけて狙い撃ちをするようなビジネススタイルのことです。
まわりの人をライバル視し、お客様や売上を「闘って勝ち取る」というイメージを持っていて、組織はピラミッド型となるのが特徴です。
一方で、女性脳ビジネスとは「農耕型」。
畑の作物に水や肥料を与え、愛情を持って育てていくビジネススタイルです。
お互いに協力し合い、まわりの人と良好な関係を築きながら、自分のビジネスを育てていきます。
組織はサークル型(フラット型)で、人間関係に上下がなく平等です。
いままでは、男性脳ビジネスが当たり前の時代でしたが、いつも狩りを続けると市場が冷え込み、継続は難しくなっていきます。
これからの時代は、信頼関係を築きながら行う「農耕型」ビジネスのほうが伸びていくでしょう。
「農耕型」のビジネスは、植物の成長段階に合わせて、①開墾期→②発芽期→③成長期→④開花期→⑤収穫期の5周期であらわすことができます。
今回は、それぞれの周期の特徴をご紹介しましょう。
・開墾期〜自分が売りたいものではなく、相手がほしいものを売っていますか?〜
女性脳=農耕型ビジネスでは、「いい作物を育てることや、キレイな花を咲かせるために、まず土地を耕して、豊かな土壌をつくる開墾期から始めます。
種まきからとりかかる人も多いのですが、その前の段階でどれだけ準備するかで、その後の流れが変わってきます。
ビジネスも植物を育てるときと同じように、「土を耕すこと=開墾期」が何より大切なのです。
ビジネスの開墾期では、情報収集などを行いましょう。
・お客様はどんなことに困っているのか
・どんな商品がほしいのか
・(講師業の場合)何を学びたいのか
・どんな居場所を求めているのか
開墾期では、こうしたことを元にいままでのことを整理し、お客様は何を求めているのかをリサーチしてください。
多くの人は「自分が売りたいもの」を売ろうとしますが、それでは思うように売れません。
相手がほしいと思っているものを提供するから、売れるのです。
何でもガツガツと動くのではなく、まず、しっかりと頭で考えてから動きましょう。
また、開墾期は、立てた計画をもう一度見直し、修正するのに適しています。
創造と破壊、人の整理、お金の整理、物の整理といったキーワードを持つのが開墾期なのです。
もし、いままでによくない習慣がある場合、「スタート」をする発芽期に軽やかに動けるよう、ここですべて断ち切っておきましょう。
・発芽期〜やりたいことをスタートさせましょう〜
発芽期は、植えていた種がようやく芽を出し始めるときです。
まさにスタート地点といえます。
この発芽期のポイントは、過去を振り返らずに前だけを向くことです。
気分を一新して、清々しくスタートさせる心持ちが大切です。
そのためにも、ひとつ前の開墾期に終わらせるものはすべて終わらせておきましょう。
準備期間に焦らず整えておくことで、発芽期のスタートがよりよくなりますよ。
ビジネスの発芽期には、「発信」を意識しましょう。
「〇〇キャンペーンを始めます!」
といった告知は、まさに発芽期のイメージです。
未来に向かって、これから起こる新しい出来事にワクワクしているようなタイミングですから、ぜひ、新しい計画を立てて、前向きな気持ちで積極的に行動していきましょう。
でも、いきなりキャンペーンをスタートしても、内容がお客様の求めているものでなければ、相手には響きません。
そのため、開墾期でしっかりリサーチすることが必要なのです。
・「農耕型ビジネス」に合ったツールで、ビジネスを成長させましょう
ひと昔前は、テレビやラジオなど、メディアは企業しか持てませんでしたが、いまは、SNSなど個人が直接発信できる時代になりました。
そのため、狩猟型ビジネスでは、多くの人がメディア(SNS)で集客しようと大々的に広告を出してしていました。
でも、メディアは営業ではなく広報ツールですから、「皆さーん!」と多くの人に向けて広く発信し、知ってもらうことが目的です。
不特定多数に呼びかけても、相手には「自分のことだ」と思ってもらえないため、訴求力は落ちてしまいます。
多くの人はこのメディアで集客をしようとするため、うまくいかないのです。
本当に集客したいのなら、個人名で呼びかけられるツールを使用しましょう。
対面や電話、メルマガ、個別メッセージなどがそれにあたります。
とくに、メルマガを有効活用することができると、「〇〇さん」と個人名で呼びかけることが可能ですし、すぐにお申し込みにつながらなくても、時間をかけながらお客様との信頼関係をつくることができるのでおすすめですよ。
次回は、発芽期から次につながる、「成長期」以降をご紹介していきます。
これからの時代に合った、人と人とのつながりを丁寧に育む農耕型ビジネスのポイントを押さえ、一緒にビジネスを成長させていきましょう。
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