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執筆者の写真大沢清文

●ビジネスがうまくいく人は夫婦で応援し合っている

・年収800〜1200万円の家庭は離婚率が低い

 

 

 あなたは、パートナーとお金の話をしていますか?

「最近、子どもの話しかしていない…」

 という声もよく耳にします。

 

 

 子育てだけでなく、ビジネスについても、夫婦でざっくばらんに話ができるようになると理想的ですよね。

 

 

 ある調査では、

「夫婦の収入が年収800~1200万円の家庭が、一番離婚率が低い」

 という結果が出ているそうです

 少なすぎても・多すぎても揉める、ということなのかもしれません。

 それならば、中途半端に稼ぐのではなく、振り切ってしまうくらい稼ぎたいと思いませんか?

 

 

 子どもが巣立つと、夫婦共通の話題がなくなり、お金の話になりがちです。

 でも、お財布が別々の場合はお金の話すらする機会がなくなるので、どんどん会話が減っていきます。

 その積み重ねで、熟年離婚にまで発展してしまうこともあるかもしれません。

 

 

・お金の動きを見えるようにしていますか?

 

 

 お財布を別々にしていると夫婦の話題が減ってしまうことが考えられますが、ただ一緒にすればいいというわけでもありません。

 


 男性の場合、ファッションや美容や友人との交際費などの優先順位が違うので、

「いったい何に使っているの?」

「なんで、こんなにかかっているんだ!?」

 と、揉めてしまいがちなのです。

 そのため、お財布を別々にしている女性経営者も少なくないでしょう。

 

 

 でも、未来に向けて、いいかたちでお金をどのように使うかという話ができれば、トラブルもなくなります

 


 夫婦で必要な投資だと理解しながら経営ができると、節約する発想ではなく、

「会社を大きくするには、これが必要だよね」

 という発展的な発想になり、未来を見据えた会話ができるようになっていくのです。

 

 

 こういった話ができるようになると、夫婦の絆もどんどん深まっていきます。

 

 

・美しい経営には夫婦の応援が不可欠

 

 

 前回のコラムでは、ビジネスについて夫婦関係にまつわるお話もしました。

「男性は外で稼ぐもの。女性は家を守るもの」

 という考え方が戦後に一般的になったことで、外で仕事をしていると家事や育児ができないことに罪悪感を感じている女性も多い…といった内容です。

 

 

 昨今では、女性が仕事に行くことだけでなく、自分を高めるために講座を受けたり何かを学んだりすることにも罪悪感を感じて、旦那さんには内緒にしているという人もいます。

 また、自分の稼いだ金額を旦那さんに言えないという人も少なくないようです。

 夫婦関係が悪いわけではなくても、「稼ぐこと」についての言い出しにくさはつきまとうのでしょう。

 

 

 でも、こういったこともきちんと言い合える人ほど、良好な夫婦関係を築いていて、ビジネスもうまくいっています。

 夫婦関係が良好なほど、お互いに仕事や夢や目標を応援し合って、美しい経営ができるようになるのです

 

 

・パートナーの理解が深まると応援体制が整っていく

 

 

 できれば、夫婦でお互いのことを応援し合える関係を築いていきたいですよね。

 そういった、いい関係をつくるにはどうしたらいいのでしょう?

 

 

 ひとつの案として、「ファミリーカンパニー」をつくることもおすすめです。

 実際、我が家もわたしが会社の代表をしていて、妻が取締役を担ってくれています。

 このファミリーカンパニーのいいところは、夫婦で会社の決算書を見るという点です。

 毎月1回、税理士さんを含めた3人で、会社の経営状況を確認することも欠かせません。

 そうすることで、お互いにビジネスへの理解が深まり、自然と応援体制をつくることができるのです。

 

 

 たとえば、仮に「これから本を出版したい」という計画を立てたとしましょう。

 出版には、数十万の費用がかかるといわれています。

 大きな金額が動くときほど、

「いまはまだ、それをする時期ではないのでは…」

 と意見が分かれて、揉めてしまうかもしれません。

 

 

 そんなときも、第三者の税理士さんから

「いま経費がこれだけあるから、出版してもいいのではないでしょうか?」

 と専門家の視点から論理的に言ってもらえると、説得力が違いますよね。

 そうすると、

「じゃあ、やりましょう」

 とお互いに納得して話を進めることができます。

 


 このように、自分の現状を知ってもらい、パートナーの理解が深まるほど、やりたいことをより応援してもらいやすくなるのです

 

 

・パートナーは自分の「鏡」

 

 

 本当の意味でビジネスがうまくいっている人たちは、みなさん夫婦円満です。

 そして、うまくいっているご夫婦は、旦那さんがどんな夢を持っていてどうしたいのかを奥さんはよく聞いて応援しています。

 その逆も然りです。奥さんの夢をよく知っている旦那さんほど、奥さんの夢を応援してくれているものなのです。

 

 

 夫婦関係とビジネスは連動しているのです。

 大きく成功している人ほど、夫婦でお互いの夢を理解し合い、側から見ても素敵な関係性を築いていることが伝わってきます。

 


「そう言えば、夫の夢って知らないな…」

 という人は、ぜひ思い切って聞いてみてください。

 そして、まずパートナーの夢を応援するところから始めましょう。

 


「パートナーは自分の鏡」とも言いますから、あなたが応援すると、旦那さんからもあなたの仕事や夢を応援してもらえるようになっていきます

 そして、応援し合う循環が生まれることで、さらに円満な夫婦関係が築けるようになっていくのです。

 


 ぜひ、夫婦2人で力を合わせて、ビジネスを右肩上がりにしていきましょう。





 

 


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