・「あり方」を整えて美しい経営をしよう
あなたは、美しい経営、美しい生き方を意識していますか?
経営を継続するためには、安定した収入が欠かせません。
最近では、製品やサービスを一定期間・定額で提供する「サブスクリプション」など、さまざまなビジネスモデルが考案されています。
多くのやり方が取り上げられているので流されてしまいがちですが、ビジネスの継続に本当に必要なものは、「あり方(マインド)」です。
ビジネスがうまくいくかどうかのカギは、この「あり方」が握っていると言っても過言ではありません。
今回は、美しい経営の軸となる「あり方」についてお話ししましょう。
・矢印が自分に向いていませんか?
サブスクリプションを取り入れようとしている人に、
「なぜ、取り入れたいのですか?」
と尋ねることがあります。
そのときに、
「ビジネスがラクになると思うから」
と答えが返ってきた場合、わたしは、
「その考えでは、絶対にうまくいきませんよ」
とお伝えしています。
それは、矢印が自分に向いているからです。
どのような気持ちで仕事をしているかは、お客さまにも伝わっているもの。
「自分がラクをしたいから」
「自分が好きなことをしたいから」
という動機も、お客さまにはわかってしまいます。
矢印がお客さまに向いていないビジネスは、絶対にうまくいくことはありません。
当然、継続することも難しくなります。
このような「あり方」で、毎月お金をもらおうとサブスクリプションを始めてしまうと、とんでもないことになってしまうでしょう。
あなたは、提供するサービスでお客さまにどうなっていただきたいですか?
お客さまのために、サブスクリプションを取り入れたほうがいいと思うのであれば、ぜひ取り入れてみてください。
・継続するためには必要な「痛み」がある
あなたは、お客さまからお金をいただいたり、高値をつけたりすることに、抵抗を感じますか?
価格で迷ったときは、まず、自分が何かを学ぶときのことを思い浮かべてみてください。
少しでもお金を払って痛みを感じたほうが、
「せっかくお金を払っているのだから、元をとりたい」
と、学んだものを活かす気持ちになるのではないでしょうか。
人は、無料で手に入れたものには価値を感じにくいもの。
ですから、痛みがないものは、どれほどいい学びであっても継続されにくくなります。
また、得た知識を活かそうとする人も少なくなり、その場限りになってしまうことも…。
たとえ提供する側が善意で「無料でやりたい」と思っても、それではお客さまは継続してくれないのです。
少しでもお金をいただくことで、お客さまに動いてもらえるようにしましょう。
・ビジネスはお客さまに喜んでいただくことで継続できる
一方で、
「自分のビジネスを安定させるためには、このくらいのお金が必要だ」
という発想で価格設定をすると、どんなサービスでもうまくいかなくなってしまいます。
これも、矢印が自分に向いた状態だからです。
「お金をいただくのは相手のため」
と考えて金額を設定することが重要です。
そうすることで、結果的にあなたも豊かになって、もっといいサービスができるようになりますよ。
わたしたちはお客さまに喜んでいただけるからこそ、継続してお金をいただけるのです。
そのために、お客さまが積極的に学び続けられることをイメージしてみてください。
そうすると、自ずと適切な価格が決まってくるはずです。
・お客さまは自分の鏡
稼ぎ続ける人になるためには、「あり方」が整っている必要があります。
これは、「鏡の法則」と同じようなもの。
あなたの元に来てくれるお客さまがどんなお客さまなのかは、自分の鏡になっているのです。
自分が「奪おう」と思っていては、奪う人しか寄ってきません。
自分が「与えよう」と思っていると、与える人が集まります。
あなたが「学び」が好きでお金を出して学んでいるなら、「学び」が好きな人がやって来ます。
もし、自分が「無料」のものだけしか利用していないのであれば、同じように「無料」が目当ての人が来るでしょう。
このように、自分がどうあるかという「あり方」によって、お客さまも変わるのです。
まさに鏡の法則ですね。
・まずは自分がしあわせになりましょう
「シャンパンタワーの法則」を、ご存じでしょうか?
シャンパンタワーは、一番上のグラスが満たされなければ、その下にあるグラスにシャンパンを注ぐことはできません。
まず自分が豊かになって、稼げるノウハウをまわりに与えていく。
自分がしあわせになって、そのしあわせをまわりに与えていく。
この順番が大切なのです。
たとえば、結婚式のキャンドルサービスも、しあわせ絶頂の自分の灯を、みんなのテーブルのキャンドルに分け与えていきますよね。
まわりに灯を与えることで、まわりもどんどんしあわせになります。
まわりの人に喜んでもらえて感謝されるからこそ、自分ももっとしあわせになっていくのです。
このように、普段から自分を満たし、まわりをしあわせにするように「あり方」を整えていくことで、ビジネスもプライベートもうまくいくようになります。
「あり方」を整えることを忘れずに、自分もお客さまもしあわせになる、いい関係を築いていきましょう。
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