・全員に好かれることを求めていませんか?
あなたは、万人に好まれるビジネスをつくろうとしていませんか?
100人中100人がいいと言うものは存在しません。
それは、一般的に女性は人と同じものを好み、男性は人と同じものは避けたいと思う傾向にあるからです。
でも、残念ながら、サービスや商品を考えようとしてしまいがちです。
・「売り手」…万人に喜ばれるものを求める
・「買い手」…自分の好むものを求める
ビジネスは、この違いに気づけるか否かで大きく変わります。
「100人全員に好まれるもの」ではなく、「100人のうち、ひとりでもファンになってくれるもの」を見つけていきましょう。
・成功者は「100人のうちの3人」のファンに支えられている
現在でも、日本中の誰もが知っているアイドルグループ「嵐」のファンクラブには、何人くらいの会員がいたかご存じですか?
じつは、約300万人の人がいたそうです。
単純計算すると、日本人の100人のうち3人が嵐のファンという計算になります。
大人気グループであっても、100人中3人のファンに支えられていると考えると、100人中100人が「いいね」と言ってくれるビジネスが、いかに不可能なものかわかりますね。
また、100人にひとりがファンになってくれるビジネスと考えると、決して小さくはない目標だといえるでしょう。
100人のうち、ひとりから「いいね!」と言ってもらえるのであれば、計算上は300万人までお客さまが増える可能性があります。
それなら、少しマニアックなものであっても、自分の好きなことに取り組んだほうがいいと思いませんか?
「みんなに好かれるけれど、お金は入ってこない」
というビジネスよりも、
「100人中、ひとりでも根強いファンができる。そのうち数を増やせば、最終的には日本全国で300万人になるかもしれない」
と考えたほうが、わくわくして取り組めるのではないでしょうか。
・ビジネスには、個性を活かし合う「コミュニティ」が不可欠
経営者は、ひとりでビジネスを行っている人も、チームで取り組んでいる人もいろいろなケースがあります。
とくに、これからの時代は、ひとりでただ好きなことをやっているだけでは、ビジネスに結びつけるのは難しいかもしれません。
ですから、まず、あなたに共感してくれる「仲間」をつくることが大切です。
ぜひ、仲間やコミュニティをつくることから始めましょう。
わたしのコミュニティには、さまざまな個性や得意なことを持った人たちが集まっています。
違う分野の人同士が
「みんな違っているから、いいよね」
と一人ひとりの違いを認め合ったうえで、それぞれの強みを活かして活動するからこそ、のびのびと自分本来の力を発揮できるようになるのです。
・はじめの1歩は、ひとりのファンづくりから
「みんなと同じものがいい」
「みんなが買っているから自分も買う」
もし、このような考えで「安心」を優先してビジネスをしているのであれば、それはお客さま側の視点です。
「お客さま視点(買い手視点)」から「売り手の視点」に変えなければ、ビジネスの成功には結びつきません。
わたしは、これを「砂時計の法則」と呼んで、砂時計にたとえてお話ししています。
砂時計は、中央で砂を絞り込む形をしていますよね。
なかの砂は、一度絞り込まれたあと、下に落ちてどんどん広がっていきます。いったんギュッと絞り込むからこそ、下で広がっているのです。
これは、ビジネスも同じで、ターゲットや商品を絞れば絞るほど結果的に大きく広がっていく傾向があります。
一見、商品やサービスは世間で話題になると、みんなが手にしているように見えるかもしれません。
でも、どんなに大人気だと騒がれているものでも、出発点は「100人にひとりのファン」なのです。
ひとりずつファンが増えていった結果、多くの人の手に渡っていくということを忘れないようにしましょう。
最初からたくさんのお客さまを集めようとするのではなく、「ひとりのファン」をコツコツ集めることがビジネスを成功させるための秘訣です。
・まずは「目の前のひとり」をしあわせにしましょう
なかなかターゲットや商品を絞り込むことができない場合、「何」がそうさせていると思いますか?
それは、「欲」です。
「たくさんの人に来てもらいたい。買ってもらいたい」
という「売り手」目線の欲が強い人ほど、ターゲットを絞り込めない傾向があります。
ここを乗り越えていくには、
「たったひとりの人をしあわせにする」
という考え方にシフトしていくことが必要です。
多くの人に好かれることを求めるのではなく、目の前のたったひとりを大切にしていきましょう。
すると、気づいたときには、たくさんの人があなたのサービスやあなた自身のファンになっているのです。
ぜひ、いまから目の前のたったひとりをしあわせにすることに、シフトチェンジしてみてください。
あなたのファンになってくれるどんどん人が増えて、ビジネスも次第にうまくいくようになっていくでしょう。
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