・多くの人から好かれたいと思っていませんか?
「たくさんの人に来てもらいたい」
「たくさんの人に買ってもらいたい」
こういった欲が強い経営者ほど、ターゲットを絞り込めない傾向があります。
ここを乗り越えていくには、
「たったひとりの人をしあわせにする」
という考え方にシフトしていくことが大切です。
あなたが喜ばせたい人はどんな人ですか?
これから長くサポートしたいと思う、理想のお客さまは誰ですか?
多くの人に好かれることを求めるのではなく、目の前のたったひとりを大切にしていきましょう。
まずは、目の前の人にだけ集中していればいいのです。
気づいたときには、たくさんの人があなたのファン、あなたの会社やビジネスのファンになっているはずですよ。
・ぶれない軸はお客さまと向き合うなかで見つかる
あなたは、どのような想いでビジネスに取り組んでいますか?
わたしには、自分の軸を見据えるきっかけになったお客さまがいます。
それは、わたしがビジネスを始めたばかりの頃のこと。
当時は「モノ」が売れることが嬉しくて、メイクの仕事に打ち込んでいました。
そんなとき、重度のアトピーの症状に悩む、女性のお客さまと出会ったのです。
その女性は、顔から血が出るほどのアトピーを気にかけ、
「将来は結婚して子どもを産みたい。でも、こんな状態の自分には無理ですよね…」
と、悩んでいました。
そこから、わたしはそのお客さまと真剣に向き合い、肌を整えることに専念。
結果的に、メイクができるほど肌がよくなりました。
さらに、自信がついたことで結婚もでき、お子さんにも恵まれたのです。
このときの経験と感動は、わたしのビジネスの軸になっています。
いまでも忘れられない、大切な原点です。
・解決策を見つけて伴走する
先ほどの例のように、お客さまが何かを強く求めるときは「お困りごとを解決したい」という想いがあります。
ビジネスで大切なのは、「誰を、どうしてあげたいのか?」です。
商品は、あくまでお客さまの問題を解決するためのツールなのだと心得ておきましょう。
わたし自身も、お客さまと関わるなかで、
「お客さまの悩みを聴き、その人の理想の未来をつくるお手伝いをすることがビジネスなのだ」
とわかりました。
商品自体を売ることが、目的になってはいけないと気づいたのです。
あなたは、誰を、どうしてあげたいですか?
どんな形で実現できるでしょうか?
お客さまが理想の未来に向かうことを、全力でサポートすると決めて関わりましょう。
あなたの想いが形になって、目の前の人に喜んでいただけたなら、とてもしあわせなことですね。
・全員に好かれなくていい
人にはそれぞれ、違う好みや生活習慣があります。
そのため、100人中100人が、「いい」と評する商品は存在しません。
・買い手…自分の好むものを求める
・売り手…万人に喜ばれるものを求める
この違いに気づけるか否かで、ビジネスの明暗は大きく変わります。
どんなにいいものでも、100人全員に好まれることなどないものです。
ですから、100人のうちひとりでも熱烈なファンになってくれるものを見つけましょう。
・たったひとりのファンを大切にしていますか?
先ほどもお話ししたように、どれだけたくさんの人に人気のある商品も、最初は「100人のうちのひとりのファン」が出発点です。
わたしは、これを「砂時計の法則」と呼んでいます。
砂時計は、中央で砂を絞り込む形をしていますよね。
なかの砂は、一度絞り込まれたあと下に落ちてどんどん広がっていきます。
いったんギュッと絞り込んでいるからこそ、下で広がっていくのです。
これは、ビジネスでも同じことが起きています。
商品のターゲットを絞って明確にしていくほど、結果的に大きく広がっていく傾向があるのです。
100人のうちのひとりのファンに商品が届き、喜んでもらえた結果、徐々にファンが増えて人気になっていくものです。
新しいサービスをリリースするとき、最初からたくさんのお客さまを集めようとする必要はありません。
ひとりのファンに丁寧に向き合っていくことが、ビジネスを成功させるための秘訣になるのです。
・人とお金は「人」が好きな人のところに集まる
人とお金が自然と集まってくる人の共通点は、「目の前にいる人が好き」というところです。
わたしは、「みんな違ってみんな大好き」を原点にしています。
人が大好きだからこそ、ネガティブな指摘も、耳の痛いアドバイスもしっかり聞こうと思えるのです。
そして、人が大好きだからこそ、
「この人の未来は、どうなっていったらよりよくなるだろう?」
と、ときにはお客さま本人よりも深く考えることができます。
目の前のお客さまに興味を持ち、一緒に悩みを解決して未来をよくしていこうという想い…。
この想いが、良質なビジネスにつながっていきます。
そして、結果的に人もお金も自然と集まってくるようになるのです。
あなたも、目の前のひとりを大切にして、人にもお金にも愛される「美しい経営」を目指しませんか?
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