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執筆者の写真大沢清文

●女性起業家が陥りがちな失敗 ~商品づくりは「中途半端」がちょうどいい~

・完璧ではないと起業できない?



 起業するにあたって、

「これは完璧だ!」

 と思えるものをつくり上げようと、がむしゃらにがんばっている女性は多いのではないでしょうか。


「提供する商品やコンテンツが完璧にできあがっていないと、とても起業なんてできない!」

 といった声がいまにも聞こえてきそうです。


 女性起業家の場合、じつは「完璧にやらないこと」こそが大切なのです。


 もっと言えば、「中途半端なくらいがちょうどいい」とわたしは思います。



・「50%」でスタートすればいい



 起業している人や、これから起業したい人たちがわたしの講座に入会してもらうときは、まず面談をしています。

 そうすると、


「わたしはまだ完璧にできていないのですが、大丈夫でしょうか?」

「まわりに迷惑をかけないでしょうか?」

「わたしでいいのでしょうか?」


 といったご相談がとても多いことに驚きます。

 

 そのようなとき、


「完璧になってからやろうとしなくて大丈夫ですよ。わたしの場合も、提供しようと思うものの半分くらいはつくり込みますが、残りの半分はみんなとおしゃべりしながらつくっているんですよ」


 という話をします。



 商品や講座は、すべて完璧にひとりでつくってからリリースしているように見えるようです。

 でも、むしろ「中途半端」で出さなければ、いいものはできないと思っています。



 極端に言えば、50%で商品を出すようにしています。

 そうすると、残りの50%はまわりの仲間が一緒につくり上げてくれるのです。



 とくに女性の場合、まわりが

「このようにしたほうがいい」

「ああしたほうがいい」

 と心強いアドバイスをしてくれるでしょう。


 そうしていくことで、かえって本当に求められる商品が自然とできあがるのです。

 ですから、

「これ、どうすればいいと思う?」

 と、どんどんまわりに助けを求めていけば、どんどんいいものになるはずですよ。



・残りを一緒につくりあげることで、強力な応援者になってもらう



 たとえば昔のアイドルは、踊りをマスターして、キレイになって、完璧に仕上がった状態で世に出されたものでした。


 ところがいまはどうでしょう。


 AKB48や乃木坂46、NiziUといったアイドルグループは、あえて成長の過程も見せるようにしていますよね。

 そうすることで、共感を呼び、一緒に参加して彼女たちを育てているように感じてもらえるのです。こうなると単なるファンではなく、強力な応援者になってもらえるという効果も生まれます。



 商品についてもこのようなイメージで、まわりを巻き込んでみんなでつくりあげていくといいのではないでしょうか。

 女性は完璧であればあるほど、憧れの対象になりにくいのではないかと思うからです。


 ぜひ、一緒につくってもらえる余白を残しておいてください。



・子育てもビジネスも、スタートしてから「足りないもの」を埋めればいい



「残り50%をつくっていくのが講座ですから、中途半端なくらいでいいのではないでしょうか」


 とお伝えすると、


「あ、それでいいのならやります! がんばります!」

 と、気負いがなくなり、安心するようです。



 お子さんがいらっしゃる方の場合、子育てでも同じことが言えませんか。

 当たり前かもしれませんが、親としては「中途半端な状態」でお子さんを授かったのではないでしょうか。


 みなさん、離乳期や反抗期などを前もってすべて勉強して、完璧な状態になってから子どもを授かったわけではないはずです。



 お子さんを育てていく過程で、一つひとつ経験を積んで学び、親にしてもらったところがあるのではないでしょうか。

 つまり、子育てをしながら学んでいき、そのときそのときで必要なものを埋めていっていますよね。



 ビジネスも同じです。

 ビジネスも、まだ中途半端な状態でも始めてしまいます。スタートしてから残りを埋めていけばいいのです。



 わたしのなかのイメージでは、全体の30%くらいができたらスタート。

 そして、走りながら足りないものを埋めていくようなスタイルで進めています。



 完璧を求めてしまうと、いつまでもスタートできませんし、まったく進まなくなってしまいます。

 ぜひ「中途半端」な状態で始めましょう。


 中途半端なくらいがちょうどいいのです。





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