・あなたは「人たらし」ですか?
「ついつい応援したくなる」
「あなたがいると、チームがいつも輝いて見える」
美しい経営をしている人たちは、よくこのような言葉をかけられています。
経営者は、まわりの人を惹きつける、魅力的な「人たらし」を目指しましょう。
「人たらし」とは、対人関係を円滑にまわすことができる人を指す言葉です。
わたしの考える「人たらし」には、次の8つのポイントがあります。
1 考え方がポジティブ
2 常に笑顔で愛想がいい
3 性別を問わず、人として人気がある
4 フットワークが軽い
5 気配りができる
6 人に頼ったり甘えたりすることが上手
7 聞き上手
8 人間関係にお金がかかっても気にしない
いかがですか?
あなたにも、当てはまるポイントがあったでしょうか。
・「人」は「人」によって動くもの
「人たらし」の一例として、手前味噌ですが、わたし自身はよく「少年のようだ」と言われています。
そのおかげで、長年一緒にいるビジネスパートナーたちからは
「楽しそうにしていると一緒にやりたくなるし、失敗しても笑っているから、まわりも安心して挑戦しやすくなる」
と言って助けてもらっています。
究極のところ、物事を動かすのは「人」です。
そして、人は明るい人のところに集まります。
まずは、自分自身が失敗も成功も楽しむところから始めませんか。
自分が楽しんでいると、自然とまわりの人を巻き込んで一緒に動いてもらえるようになりますよ。
・人間力をアップして紹介される人になる
「人たらし」の目安のひとつは、紹介をしてもらえるかどうかです。
まずは、大切な人を紹介してもらえるような自分になりましょう。
そのためには、人間力を上げていくことが欠かせません。
「人間力を上げるにはどうしたらいいですか?」
と聞かれたとき、わたしは
「自分で、『こうなりたい』という理想を決めること」
と伝えています。
ここで、まわりの人に「どうしたらいい?」とゆだねてしまうと、相手に支配されることになってしまうのです。
「自分はこうなりたい」と決めてお客さまと接している人に、まわりは誠実さを感じ、応援したい気持ちになります。
大切な人に紹介してもらえる自分・会社を見据えて、人間力を高めることが大切です。
・自分の仕事に誇りを持っていますか?
「紹介や営業が苦手…」という人は少なくありません。
もし、身近に該当する人がいたら、自分の仕事に誇りを持てるようにマインドセットしましょう。
以前、わたしがエステサロンを経営していたときは、
「この人を、最初の『たったひとりのお客さま』にしたい」
と言って、多くのスタッフが母親や姉妹を連れてきていました。
このとき、わたしはご家族にかならず挨拶をして、信頼関係を築けるように心がけていました。
それは、ご家族に安心してもらうことで、娘さんのエステの仕事を応援してもらえるようになるからです。
家族に応援されたスタッフは、会社や仕事に対して誇りを持てるようになります。
そして、「自信を持ってお客さまに伝えられる」という、マインドになっていくのです。
経営者にとって、スタッフのマインドセットをサポートすることも、大切な役割です。
紹介や営業が苦手という人は、まず自分の仕事に心から誇りを持てるように心を整えましょう。
・軸が定まると必要なものが集まってくる
軸が確立してくると、必要なものが集まってきます。
それは、足りないものを埋めようとする、自然の法則が働くからです。
たとえばわたしの場合、お金の計算が不得意です。
ところが、得意なコンサルに集中していると、経理が得意な人が集まってきてくれます。
自分の長所は誰かの短所、自分の短所は誰かの長所でもあるのです。
人はお互いの長所を発揮し合い、短所を補い合うことで上手に調和をとりながら生きています。
お金の計算が得意になるように、勉強するのもひとつの方法ですが、周囲と助け合い、バランスをとることも美しい経営には必要なのです。
自分の得意なことと、自分に足りないものは何なのかを明確にしてみましょう。
自分の軸・ブランドの軸が定まると、必要なものや人材は自然と集まっていきますよ。
・これからの時代は「チーム」が伸びていく
昨今は働き方も多様化し、新たなビジネスや、好きなことを仕事にする人が増えてきました。
ひとりでビジネスを行っている人もいれば、チームでビジネスに取り組んでいる人もさまざまです。
でも、これからの時代は、チームで取り組める人のほうがうまくいくでしょう。
わたしのコミュニティには、それぞれ違う個性や得意なことを持った人たちが集まっています。違う分野の人たちが、一人ひとりの違いを認め合っているので、のびのびと本来の自分の力を発揮できるようになるのです。
個性を発揮していると、それに惹かれてさらに仲間が集まりますよ。
あなたも、ぜひ自分の想いに共感してくれる人が自然と集まるような「人たらし」を目指しませんか。
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