・迷惑をかけてはいけないと思いすぎていませんか?
あなたは、
「これをしたら、まわりに迷惑になるのではないか…」
「まわりの迷惑になるかもしれないから、これはやめておこう」
という思いグセを持っていませんか?
ヨーロッパでは、「この子が社会に出てどのように貢献できるか」という視点で子育てをしていますが、日本では「他人に迷惑をかけないように」という発想で子どもを育てる傾向があるのです。
そのため、小さい頃から「迷惑をかけてはいけない」と考えるクセがついている人は少なくありません。
でも、まわりに迷惑をかけてしまうことは誰にでもあるので、過剰に気にしないようにしましょう。
たとえば、せっかく受けたい講座があるのに、
「3回目だけどうしても都合がつかなくて受講できないのですが、まわりの人に迷惑がかからないか心配…」
と、受講するチャンスを逃してしまうのは、とてももったいないことです。
自分の成長のためにも、「迷惑をかけてはいけない」と思いすぎていないか、マインドを見直してみましょう。
・迷惑をかけてしまう分、応援でお返ししましょう
人は、ひとりでは生きていけない生き物ですから、誰かと関わりを持つなかで、迷惑をかけることを完全になくすことはできません。
先ほどの例のように、チャレンジしたい気持ちがあるけれどまわりの人への迷惑を気にしすぎてしまう場合には、わたしは
「どうぞ、迷惑をかけてください」
と伝えています。
迷惑をかけないように生きようと思うほど苦しくなり、生きづらくなってしまうものです。
ですから、迷惑をかけないようにするよりも、「お互い様」の気持ちで動いてみませんか?
相手に迷惑をかけてしまうと思うなら、その分、ほかのことでまわりを応援しましょう。
そうやって行動していく人ほど、人間として成長し、人生がより豊かになっていくはずです。
・自分のやりたいことと、人のためになることのバランスが大切
現在のように、「迷惑をかけてもいい」と考えられるようになったのは、わたし自身の経験も影響しています。
よく意外だといわれますが、じつはわたしは、学生時代にビジュアル系バンドを組んでいました。
練習をすると大きな音が出るので、「近所迷惑よ!」と母親からよく言われたものです。
ところがある日、近所の人から「あなたのお子さん、いい歌を歌うのね」と言われたことで母の態度が変わり、その日以来、バンドの練習をしていても注意されなくなったのです。
またほかにも、若い頃、真っ赤なアメ車に乗っていたことがありました。
アメ車はエンジンをかけると大きな音がするので、母親からは
「そんなに大きな音を立てたら、まわりに迷惑でしょう! 恥ずかしいじゃない」
と言われていました。
でも、ご近所の方に「好きな車に乗れていいね」と声をかけられた途端、何も言わなくなったのです。
この2つの経験からわかったのは、自分のやりたいことをするには、周囲の理解が欠かせないということです。
自分だけよければいいという考えではなく、まわりの理解や協力が得られるようにバランスをとりましょう。
・「三方よし」でビジネスを考えましょう
自分のことばかり考えていると、人は離れていってしまいます。
これは、友人関係でもビジネスでも、同じことがいえるでしょう。
そうならないように、自分よし・相手よし・社会よしの「三方よし」のビジネスモデルをつくりませんか?
①自分が豊かになること
②お客さまも豊かになること
③自分の提供するものが社会から求められること
この3つが揃ったときに、自分の提供するビジネスに自信を持つことができるのです。
「誰かに迷惑をかけないようにしなければいけない」
という視点から、
「この子がどうやったら社会の役に立てるのだろう?」
といった視点にフォーカスしてみましょう。
三方よしの子育ては、三方よしのビジネスにもつながりますよ。
・社会の役に立つ視点で考えられる人は豊かになる
ビジネス成功者の多くは、「自分がどうすれば社会に貢献できるのか」という視点を持っています。
しあわせな経営者ほど、自分・相手・社会に想いを馳せているのです。
あなたも、うまくいく波に乗るために、「迷惑をかけてしまうこと」ではなく、「人の役に立つ」という目線で物事を考えてみましょう。
社会貢献を考え始めると、ビジネスもプライベートもうまくいくようになり、人生も豊かなものに変わっていきますよ。
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