・「1対1のビジネスモデルは結果が出る」というのは本当…?
あなたは、1対複数のセミナーや講座の開催が得意ですか?
それとも、1対1の個別相談などが得意ですか?
近年増えている相談のひとつが、「ビジネスを拡大したい」という内容です。
そして、その多くの人が、
「1対1のビジネスに限界を感じているけれど、1対複数のセミナーに移行できない…」
と悩んでいます。
1対1でビジネスを行っている人は、「1対1のほうが結果が出やすい」と感じていますが、じつは、これは目先の「1回の契約」だけの話です。
長期的に見ると、徐々に集客に行き詰まり、結果が出なくなっていってしまいます…。
ですから、これからは1回限りのセッションや講座開催ではなく、継続的に長くお付き合いができるコミュニティづくりを目指しましょう。
それが、本当に結果が出るビジネスモデルなのです。
・「1対1で結果が出る」の落とし穴
「1対1のサービスは、一人ひとりに丁寧に対応できるから、お客様にとってメリットが大きい」
という考え方はもっともです。
でも、1対1には、次のような落とし穴があるのをご存じでしょうか?
・1対1は「いつも教われる環境」なので、自立心が育ちにくく、依存的な関係になりやすい
・契約を維持しようとすると、より依存関係から抜けにくくなる
さらに、ほかの受講生の意見を聞くことができる1対複数のセミナーのほうが、学びの面から見てもお客様のメリットは大きくなります。
では、1対複数のビジネスモデルで、長期的によいお客様と関係性を築くためにはどうしたらいいのでしょうか。
わたしは、コミュニティをつくるために、次の流れを大切にしています。
①1対複数のセミナー集客を行う
先生と生徒の関係性で集客をする
②講座を開催する
先生と生徒の関係性を保ちつつ、生徒同士で応援し合える関係性をつくる
③コミュニティでつながる
先生と生徒の関係性より、生徒同士のつながりを深くして、生徒が居心地いい居場所をつくる
シンプルですが、この順番を間違えないようにしましょう。
最初に1対複数のセミナーをつくることが、ビジネスを拡大するためにとても重要なポイントなのです。
・目先の売上に目が向いていませんか?
経営者が1対1を重視するのは、成約率が上がり、売上も伸びやすいからでしょう。
でもこれは、目の前の売上しか見ていない、とても危険な状態です。
(例)30人にクロージングをするとき
①1対1の場合
・合計30回のクロージングをするため、時間も労力も必要になります
②1対30の場合
・30人に対するクロージングを1回で行うことができます
・成約率は下がるかもしれませんが、意識が高い人が次のセミナーに進むため、自立した方 と契約でき、理想的なお客様が増えていくでしょう
また、お客様側から見ても、いきなり1対1では申し込むハードルが高いですが、セミナーなら気軽に参加できます。
そして、興味がない場合はそこで修了し、興味ある人は次に進んでいきます。
「メルマガ→セミナー集客→個別相談→本命商品」
と一つひとつ確認しながらステップを踏むことが、講座の申し込みや、長く継続的な関係性づくりにつながるはずです。
少しずつ関係性が深められるビジネスモデルを構築していきましょう。
また、セミナーは開催者の都合で日時を決められる点も、1対複数の大きなメリットでしょう。
このように、経営者は目先の売上以外にも目を向けて、ビジネスのしくみを考えることが大切なのです。
・誰もが「うまくいかない経験」を通して成長していくもの
セミナー開催に慣れていない人は、
「集客しても人が集まらなかったらどうしよう…」
という不安を持っているケースも少なくありません。
でも、現在成功している経営者も、最初からうまくいっていたわけではないのです。
わたし自身も、起業した当初は集客に苦労してきました。
たとえば、東京で女性に好まれそうなランチ会を開催したときのことです。
前日になっても、ひとりも予約が入らなかったことがありました。
でも、地元の佐賀県から東京に出るための飛行機もホテルも、何十人と入るはずだった会場のレストランも予約済みです。
このときは、当日、自分だけだということをレストランへ伝え、ひとりでランチをいただきました。
そして、ひとりのランチ会ではありましたが、食事の写真を撮影し「今日は、ランチ会をしました」とアップしたのです。
もし、このとき
「わたしには無理だ…。もう、こんなことは嫌だ」
とやめていたら、いまのわたしはありません。
「ひとりでも開催する!」と決めて、続けてきたからこそいまがあるのです。
いかがでしょう?
そう思えば、あなたにもできそうな気がしてきませんか。
・どんな状況も、マインドでプラスに変えていきましょう
オンラインであれば、開催の方法はいくらでもあるものです。
たとえば、Zoomセミナーで参加者がひとりしかいない場合は、
「今回は参加者が少ないので、個人的な質問を受け付けられますよ。ラッキーでしたね!」
という見せ方も可能です。
どんな状況も、どうとらえるかは主催するあなたのマインド次第です。
・参加者が多いときは「講座が盛り上がりますね!」
・参加者が少ないときは「個別相談にも乗りますよ」
という会にできたら、参加者の人数にかかわらず、そのセミナーは成功なのです。
・内容より先に、「開催すること」を決めましょう
セミナーを開催したい人は、まず、開催日時を決めてしまいましょう。
内容を決めてからセミナーを開催しようとすると、「よりよい講座内容をつくろう」と時間ばかりが過ぎてしまうので、永遠にできなくなってしまうのです。
人に完璧などあり得ません。
だからこそ、ぜひ勇気を出して、新たな一歩を踏み出していきましょう。
セミナー開催で、多くの人とゆっくり信頼関係を育てていくことで、ビジネスは着実に成長していきますよ。
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